第25回 ジョニ・ミッチェル California
昨年の暮れからかれこれ二週間以上せきが止まりません。いちばんひどいのは夜ふとんに入ったときで発作に見舞われたかのよう。ただそれを除けばほかに風邪らしい症状はないため、のど飴を舐めるくらいで今は済んでいます。しかし一体いつ終わるのだろう?
せきに悩まされた冬休みでしたが、1月3日のハーフマラソンの大会には無事行って来ました。その模様は近日UPする予定です。
今日は、第1回のときに原詞の一部分を紹介した曲を訳しました。
ジョニ・ミッチェル、“California”。1971年に発表されたアルバム『Blue』に収められている曲です。『Blue』は、生ギターやダルシマー、ピアノを基調とした穏やかなサウンドで統一されているのですが、歌詞の方は、
「ダーリン。私はあなたをケース一箱飲み干すことだってできる。でももちろん倒れたりはしない。二本の脚でふみとどまってみせる」(“A Case of You”)
だとか、
「私は生きている。私は生きている。立ち上がり踊りまくるんだ。そうしてジュークボックスのある酒場に行ってストッキングを引きちぎりたい」(“All I Want”)
だとかいつにも増して勇ましいものが多く、それがアルバムの魅力となっています。
「カリフォルニア」
(ジョニ・ミッチェル作)
ここはフランス、パリ
公園のベンチに座って新聞を読んでいる
世界はまったくひどい有り様ね
「平和にも機会を与えよ」とジョン・レノンは歌ったけれど
彼らはそんなもの一顧だにしない
それは私たちが見たつかの間の夢にすぎなかったのかしら
まだまだ見たい土地はたくさんある
しかしこんなところにずっとはいられない
だいたいが旧弊だし 寒すぎるし 自分らのやり方に安住しすぎている
でもカリフォルニアは
カリフォルニア 私はそこに帰る
大好きな仲間たちの顔が見たい
もし帰れるのなら
サンセット大通りの警官にだって私はキスをしよう
ギリシャの島で会った田舎者の男
山羊踊りを見事にこなす男
彼のおかげで私は再び微笑みを取り戻すことができた
もっとも私のカメラをしじゅう売り飛ばすような奴だったけど
悪党 あの赤ら顔したろくでもない悪党め
彼はオムレツとシチューを作るのがとても上手だった
私はかの地で共に暮らすことになっていたかもしれない
でも一方で私の心はカリフォルニアを求めて止まなかった・・・
カリフォルニアよ
素敵なロックンロールバンドのような気分にさせて
いいこと
私はあなたの最良最大のファンなんだから
カリフォルニア あなたのもとに帰る
歩いているととても寂しくなる
町は見知らぬ人であふれている
新聞に書いてある故郷のニュースがあなたにもたらすものは
憂鬱(ブルーズ)
そう ブルーズだけだ
だから私はチケットを買って
スペイン行きの飛行機に乗り
赤茶けた道路をたどって あるパーティに出かけた
まあ洒落た人たちばかりだったわね
みんな『ローリング・ストーン』やら『ヴォーグ』やらを読んでいた
「いつまであなたはここにいられるの?」と彼らは言う
私は答える
「一週間か、ことによると二週間。ちょうど肌がこんがり焼けるまでね
そしたらいよいよ一路カリフォルニアへと向かうの」
カリフォルニアよ
どうか何も言わずに私を受けとめて
あなたじゃない別の男にさんざんのぼせ上がった私だけど
カリフォルニア 私は故郷に帰る
町は見知らぬ人であふれている
新聞に書いてある故郷のニュースは
戦争のことだらけ
それにいろんなことが目まぐるしく変わっている
ああ どうか何も言わずに私を受け取って
あるがままの私を












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